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坐骨神経痛の改善を工学的に評価

2021年12月3日作成 2023年5月14日更新

臀部から足にかけての痛みやしびれを伴う坐骨神経痛。原因が不明の場合も少なくなく、悩む方は後を絶ちません。

今回は右臀部から足にかけての痛みとしびれをお持ちの、40代女性の整体を実施し、その改善効果を定量的に測定評価致しました。

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東京都葛飾区お花茶屋3-4-17
篠崎技術士事務所付属バイオメカニクス整体技研

1.坐骨神経痛改善のために

坐骨神経痛は医学的にも原因不明の場合が少なくありません。そのような症状に整体施術は大変有効です。 そして坐骨神経痛を詳しく分析するには、人体の動作など力学的現象を調べることも重要です。 これには工学が力を発揮します。しかしながらこのような技術が一般の方々に反映されてない状態です。

原因不明の坐骨神経痛を整体施術で改善する。その効果を工学的に評価する。これを一般の方々に役立てるには、どのように実施すれば良いのでしょうか?

1-1坐骨神経痛の状態を確認

原因不明の坐骨神経痛を整体施術で改善する。そしてその効果を工学的に評価する。

これを実現するには、現状を確り把握することが重要です。どのような人で、どんな状態なのか?質問票を使い、念入りにチェックすることが必要です。

年齢45歳女性
長時間車に乗車後、右殿部に痛みが発症!さらに右足にかけて軽いしびれ、股関節にも違和感あり。マッサージしたが効果確認できず。

腰や臀部の痛み

一見お元気そうでしたが、痛みに耐えながら業務をこなしていた・・・という感じが伝わってきます。 この方が現在どのような身体状態なのか?どのように改善して行けばいいのか?確り検討する必要があります。

1-2骨盤の回転運動を確認

当技術士事務所では「足踏み運動」「歩行動作」「肩の可動域」など、様々な動作を測定解析しています。 今回は話し合いの結果、坐骨神経痛の影響が大きい「骨盤ねじり運動」の測定解析を行いました。

測定法は腰部に測定器を取り付け、骨盤を左右に捻るだけで、簡単に測定できます。

坐骨神経痛の骨盤動作を測定

測定システム開発
中央大学理工学部 橋本研究室

坐骨神経痛時の骨盤回転運動

以上の方法で坐骨神経痛の患者さんに、骨盤回転運動をしていただきました。結果は以下グラフのようになりました。

坐骨神経痛時の骨盤回転運動データ化

緑の線が骨盤ねじり可動域です。山の高さが右腰が前に出たとき、谷の深さが左腰が前に出たときの回転量です。 特に問題が無い場合、山の高さと谷の深さは同じになります。この方は明らかに大きな差があります。 右側に坐骨神経痛の症状があるため、左腰を前に出せない状態だと考えられます。

このデータを改善させるには、どんな整体が有効でしょうか?

1-3負担の少ない整体法を実施

まずは坐骨神経痛による痛みを軽減しなければなりません。

坐骨神経痛は腰部に問題があるため、腰部に負担をかける整体は実施できません。経絡指圧整体は患部に負担をかけない優しい整体のため、坐骨神経痛改善には最適です。

坐骨神経痛に優しい経絡指圧整体

しかし整体法は多数あり、どの施術が適しているか?測定されたデータを改善させるには、どのような方法で整体すれば良いのか? 整体法を確り決める必要があります。

今回の患者さんには以下の整体を実施しました。

ハムストリング経絡指圧整体

腰痛坐骨神経痛の整体

腰痛、坐骨神経痛を改善させる、最も基本的な施術です。ハムストリング(太ももの裏側)を足でゆっくり圧を与えて行きます。

仙腸関節の調整整体

仙腸関節調整の整体

仙腸関節とは骨盤の中央部分にある仙骨と、腸骨の間にある関節です。動きは小さいですが、動きが悪くなると腰痛や、坐骨神経痛の原因になると言われています。

当整体では仙腸関節付近を優しく指圧することにより、仙腸関節の調整を行っています。

坐骨神経痛改善指圧

坐骨神経痛や椎間板ヘルニアの整体

患部である腰には直接力を加えないのが、経絡指圧整体です。左手で腰部を軽く触れ、右手で脚部を経絡指圧して行きます。 患者さんに負担無く、坐骨神経痛を軽減して行きます。

脚部経絡指圧整体

骨盤矯正で坐骨神経痛を改善

今回の患者さんのように、骨盤の回転運動がアンバランスな方は、脚部が硬い場合があります。 左手の平で腹部を軽く圧迫。左膝で脚部を固定し、右手の平で経絡指圧して行きます。

腰痛、坐骨神経痛だけでは無く、股関節痛改善にも効果のある整体です。産後のお母さんにも評判の良い整体法です。

2.整体施術の効果確認

整体前の質問と、運動データ計測。経絡指圧整体の実施。そして整体後の効果確認の質問と、骨盤運動の測定を行います。

2-1効果を質問で確認。

技術士事務所付属整体と呼ばれている以上、一番大切なのは患者さんの症状の緩和です。 直接質問し、どの程度改善されたか?改善されなかった部分は無かったか?を確認しました。
その結果

殿部の痛みが無くなった。
足のしびれが軽減した。
肩こり首こりも改善。
頭痛も無くなった。

ある程度の効果が確認できました。それでは工学的データでは、どの程度の改善が確認できるでしょうか?

2-2効果をデータで確認

整体後、もう一度骨盤の回転運動動作をしていただきました。

坐骨神経痛時の骨盤回転運動

以下が整体前の骨盤回転の可動域です。

坐骨神経痛時の骨盤回転運動データ化

整体後データは次のように変化しました。

坐骨神経痛改善を骨盤回転運動データより

山の高さと谷の深さがほぼ均等になりました。坐骨神経痛の痛み軽減と、不安定な筋肉の張りが改善したため、データも改善してものと考えられます。

3.今後の課題

人体は大変複雑です。データも一人一人違います。ロボットよりも細かな動作もします。工学的データをどのように計測し、 その結果から痛みを緩和するためのシステムを作り上げて行くことが必要です。

3-1坐骨神経痛をより吟味

椎間板ヘルニア、脊髄すべり症、脊柱管狭窄症など、坐骨神経痛の原因は多数あります。 原因別に分析して行くことが必要です。

現在データもかなりそろってきたので、統計的な処理も始めています。将来的にはビッグデータを活用した、ディープラーニング技術も取り入れていく予定です。

そのためには医療関係の方との連携も重要です。未だ医学と工学の壁は厚いままです。この壁が無くなったとき、大きな技術の進歩があると確信しています。

3-2より細かい動作を検査

当技術士事務所では、人体の様々な動作を測定解析し、整体により状態がどの程度改善されたか?を確認しています。

人体の様々な動作を分析

患者さんの状態を知る。
身体状態を測定する。
状態をデータ化する。
整体でどの程度改善したか?確認する。

今後はより簡単に、詳しく測定できる技術が必要です。データが精密化し、かつ正確になれば、より高度な分析が可能になります。
しかしここで忘れてはならないのは
「患者さんはデータを取りに来ているのは無く、症状を緩和しに来ている。」
と言うことです。この点を忘れてはいけません。

3-3様々な施術法を採用

坐骨神経痛を改善するには「指圧」「マッサージ」「運動療法」など様々な方法があります。 これら技術を経絡指圧整体に取り入れ、整体技術を進歩させていくことが必要です。

坐骨神経痛に優しい経絡指圧整体

しかし経絡指圧整体は
「患部に触れず、全身を優しく指圧する負担の少ない整体法である。」
と言うことが基本です。

3-4自己紹介

名前:篠崎博文
東京都葛飾区出身、元機械エンジニア。

整体師兼技術士

経歴
葛飾区立上千葉小学校、双葉中学校卒業
1984年 中央大学理工学部卒業
1984年~2005年
企業でエンジニアとして活躍しながら整体を学ぶ。
2006年~ 整体師
20011年~
中央大学理工学部兼任講師
2012年~ 技術士(機械部門)

資格
二級工業科教員免許
包装機械設計士
技術士(機械部門)

専門のロボット技術を人体に応用すれば、必ず原因不明の痛み改善に繋がるだろう!

これが整体を始めたきっかけでした。

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