両足全体のシビレと痛みで、歩行が辛い・・・
70代の女性患者さんが、お見えになりました。


整形外科でレントゲン検査を受けたところ、腰椎の4番がズレていて、結果的に手術を勧められたそうです。

「手術は受けたくない・・・何とかならないか?」

悩んでいたら知人の方から当整体をご紹介され、お見えになりました。

当整体の目的は
「医療技術だけでは発見できない異常を工学的に確認し、整体技術で改善する。」
です。

どの様なシビレなのか?

医学的診断を元に、工学的に考えるとどうなるか?十分な検討が必要です。そのためには、まずは身体の状態を確り確認することが必要です。
そこでどの様なシビレなのか?
専門書のイラストを見ていただき、確認いたしました。

下肢の神経障害は
痛みやシビレが線のように発症する神経根症状(左)と、足全体に及ぶ馬尾症状(右)に大別されます。
今回の患者さんは迷わず、右の図(馬尾症状)を指さしました。

これではお医者さんは手術を勧めるかもしれません。
しかしこれは医学的見解であって、工学的見解はどうなのか?
を考えるのが、当整体で実施することです。

身体の姿勢状態を見る!

当整体で実施している工学的見解・・・
人体が静止している状態(静的)と、動作している状態(動的)の力学的要因を検査して行く方法を採用しています。
まずは人体が静止した状態、

つまり姿勢はどの様になっているか?

を検査します。

姿勢画像の解析

上の写真のように姿勢の状態を検査しています。白い線は画像を細線化処理し、身体の中心線を抽出したものです。(モデルの患者さんのデータより)

今回の患者さんは、「前傾姿勢が強く、その影響で骨盤が前に倒れ、腰部に強いせん断の力が発生している可能性がある。」との所見がありました。

この様な患者さんには、ハムストリングの経絡指圧と、腹部経絡指圧で身体を調整して行く必要があります。強い痺れがあるため、力を加える整体は実施できません。

体にやさしい経絡指圧整体

骨盤の運動と重心バランスを見る!

姿勢は身体が静止した状態です。しかし人体は動いています。大変複雑な動作をしています。この動きをロボットの技術を応用し、分析しています。


当整体では「足踏み運動」「骨盤のねじり運動」「歩行運動」の骨盤の動きと、重心バランスを測定しています。

当整体独自の運動動作の分析

動的重心バランスを見る!

今回注目したのは、足踏み運動時、左右のどちらの足に多くの重心移動がされているか?でした。この方は左足に最も強い痺れを感じていました。

右の山が高い状態です。普通は左右均等の山の高さになります。
当整体では「動的身体のひずみ」と呼んでいます。
右足に重心が集中し、かつ骨盤が右側に大きく移動しています。
左足をかばうような動作をしていました。

整体法を決定する!

整形外科医より
「腰椎の4番付近にズレがあり、神経を圧迫している・・・」
との診断が出ています。
そこで身体に負担をかける強いねじり動作や、指圧は実施致しません。
そこでハムストリングと腹部経絡指圧整体に加え、以下の整体を行うことにしました。

1.身体に負担の少ない整体法を実施する。
2.経絡指圧整体で前傾姿勢を改善する。
2.坐骨神経痛改善の整体を行う。

身体に負担がかからないよう、手の平を使い、全身を優しく経絡指圧します。脳梗塞後のケアなどにも使用されている整体法です。

膝から脛にかけて経絡指圧します。脛の筋肉(前脛骨筋)が緩み、前傾姿勢が改善されます。膝痛改善に多用される経絡指圧法です。

椎間板ヘルニアなどによる、坐骨神経痛改善のための経絡指圧整体です。
患部である腰部には直接圧を加えないため、負担なく坐骨神経痛を改善します。

整体後のチェック

前傾姿勢は改善されましたが、目標は「馬尾症状による下肢のシビレを少しでも改善する。」です。
整体後どの様な状態になったのか?
患者さんに詳しく聞くことになっています。
経絡指圧整体は効き目がなめらかで、整体直後より、翌日、そして3日後と、少しずつ改善されていくのが特徴です。
ご本人からの連絡では

5日間くらいは強い痺れを感じたが、その後は楽になった。歩行も出来るようになった。
悩んでいた便秘が改善した。
寝返りがうてるようになった。
ズボンが履きやすくなった。

等のご連絡を頂きました。
現在3回ほど整体しましたが、山登りができるまでに回復してきました。
しかしまだまだ課題はたくさんあります。

整形外科医の診断にも耳を傾けながら、工学的見解を完成し、症状改善に努めて行きます。

お大事にして下さい。