失敗例から学ぶもの


まだ整体師として駆け出しのころのお話です。
まだ整体の世界が分かっておらず、これから自分がどんな苦労をするのか?もほとんど分かっていませんでした。


「先輩整体師の方々は、どんな苦難を乗り越え、今日まで頑張ってきたのだろうか?」

それが知りたくて、何度もネットサーフィンした記憶があります。

失敗から学ぶことはたくさんあります。
エンジニアの世界では
「失敗学」
という学問が存在するほどです。
それだけ失敗から学ぶことは多いのです。

しかし載っているのは、すべて素晴らしい業績結果だけでした。

「すべての患者を治してきた!」
「信頼度No1」

自分とのあまりの違いに驚くだけでした。
まぁこれは正常なことです。失敗に拘る私の方が異常なのかもしれません。

すべての患者を治してきた・・・

私なんか70%程度の方に、満足していただくのがやっとでした。
どれだけ多くの方を改善できなかったか・・・
思うだけで心が痛みます。

地域実績、地域信頼度No1・・・

エンジニアの実力を整体に活かすため、特殊な整体法を考案しました。
最初は全く受け入れられず、邪道整体師として活躍する立場になりました。
地域信頼度はもちろんゼロです。
これは今でも変わっていないと思いますね。(笑)

こんな邪道整体師の私にとって、先輩整体師の方々は神様のような存在でした。
どうすればそうなれるのか?
どうすれば信頼度No1になれるのか?
未だに分かりません。

恐らく邪道整体師には、一生分からないと思います。

険しい整体師の道


エンジニアとしての経験と実力を背負い、今日まで整体師として生きてきた私の人生・・・
多くの患者さまとの出会いと別れを経験してました。
そのたびに試行錯誤し、自分の技術力を向上させてきたつもりです。

「どうしても改善できない・・・なぜか?」

最初は分かりませんでした。

クスリも医療機器も使用せず、整体手技だけで状態を改善させる。

どこも行っても治らず、藁をもすがる気持ちで来られる患者さん。

目の前で
「痛い、痛い」
と言われている患者さん

何もできなかった自分が許せない時もありました。

先輩整体師さんは、どの様にして
「全ての患者さんを治してきたのか?」
「地域の信頼を得てきたのか?」

そんなこと自分で考えろ!

そんな言葉が聞こえてきそうでね・・・

しかし
「エンジニアの知識と実力を整体に活かす!」
そう決めて頑張ってきた整体の道!

症状を改善できない!
なぜなのか?
どう考えればいいのか?
この考えが、徐々に業務を変えていったのです。

整体改善法は、ご予約時に始まっている。


ご予約はお電話、メールでお受けしています。
その時簡単に質問(医療で言う問診)も実施しています。

どんな症状か?
いつからか?
原因の心当たりは?

負担の無い範囲で、お聞きします。
その内容を参考に、自分の頭の中で整体法をシミュレーションするのです。
この時点では基本整体を中心に、試行錯誤します。

実際の質問で、具体化


出張整体で、ご自宅に伺った時、さらに詳しい質問を行います。
電話やメールでの質問では限界があるからです。

やはり自分が思っていたこととは、大きく違う点を見つけることも少なくありません。
そしてさらに

「今まで治らないと諦めていた症状は無いですか?」

と質問します。
喘息だとか、花粉症だとか色々出てきます。
この様な小さなことも、データとして保存して行きます。

身体の解析で、隠れた症状を見つけ出す。


以上の質問は、あくまでも患者さんからのお話です。
ここから姿勢画像の解析、骨盤の運動解析を実施し、

患者さん自身ですら気づいていない、異常を確認するのです。

例えば股関節痛です。
股関節痛をお持ちの方は、運動時に骨盤が左右に細かく揺れる現象が多いのです。
このようなデータを見つけた方には、必ず

「股関節痛はありませんか?」

と質問します。すると

「あっそうそう言われてみれば・・・」

言い方は悪いですが「叩けばほこりが出る。」と言うやつです。
このほこりをたたき出すのが、身体の解析なのです。

参考リンク→「こんな整体しています。」

この様な患者さんは、たとえ股関節痛の症状が無くても、予防の整体手技を実施します。
今は股関節痛が無くても、後から発症した!と言う方も少なくないからです。

しかしそれでも・・・


改善ができない時もあります。
特に気の毒だったのは、去年いらした「脊柱管狭窄症」の方の整体でした。
腰から足にかけての痛みがひどく、歩行も困難な状態でした。

脊柱管狭窄症は加齢により脊柱管が狭くなり、坐骨神経を圧迫し腰や足に痛みが出る、坐骨神経痛の一種です。
医療では外科手術か、痛み止めなどの対処療法が行われます。

身体の姿勢と骨盤動作を分析し、最適な整体法を選択し、施術を行いましたが、残念ながら改善することはできませんでした。
私を信頼して来ていただいただけに、気の毒でなりませんでした。
しかしこれは受け止めるしかありません。

ベテランの整体師さんから見たら、
「何と無責任な!整体なんかやめてしまえ!」
そんな言葉が聞こえてきそうです。

だからこそ・・・


エンジニアの経験と実力を整体に活かしたいのです。
世の中の問題点を捉え、常に改善と重ねてゆくのがエンジニアです。
「脊柱管狭窄症の整体」を次のように考えて行きます。

目的は
「脊柱管狭窄症で悩む患者さんの痛みを少しでも軽減させる。」

そしてその目的を達成するための課題は何か?

課題の解決手段は?

解決手段の効果と将来性は?

ここまで考え、行動するのが「整体師兼エンジニア」である私の仕事かもしれません。
その道は険しく、大変ですが、今は出来ることを精一杯やるだけです。

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誰しも人間です。完璧なんてないのです。失敗するのです。
それは整体業務だって同じです。

失敗例をお話しするのは、とても難しいです。
それは集客に影響するからではなく、失敗例は奥が深く、語るのが困難なのです。

つまり単純なミスによる失敗ではなく、自分にとって教訓となった大切な体験でなければならないのです。
だからとても難しいのです。

しかし私はこの整体業務の失敗例をこれからも考え、できれば公開して行きたいと思います。
それが集客に影響しても良いと持っています。
これが私の整体だからです。