歩行動作改善への応用
トレンデンブルグ歩行を二足歩行ロボットの原理で考える。
歩行時、右足を上げれば右腰も上がるのが、普通の歩行動作です。しかし逆に右腰が下がってしまう状態がトレンデンブルグ歩行と呼ばれているものです。 当技術士事務所ではこの歩行状態をロボット技術でデータ化する研究もしています。
このページ目次
1.トレンデンブルグ歩行を分析
左足立脚時、正常歩行の場合右腰が上がります。(左写真)
しかし障害や筋肉の弱化により、逆に右腰が下がってしまう場合があります。(右写真) これは理学療法士の方がよく言われている
「中臀筋弱化によるトレンデンブルグ歩行動作。」
です。
左右の重心バランスと骨盤の回転運動を計算することにより、トレンデンブルグ歩行の状態などをグラフなので表し、診断に活用する事にもチャレンジしています。
骨盤の回転運動を測定する。
正常歩行とトレンデンブルグ歩行では、骨盤の回転動作が違います。 よって歩行時の、骨盤回転動作を測定解析し、骨盤の回転角度変化を算出することにより、トレンデンブルグ歩行がデータ化できるはずです。
歩行時に骨盤は、前後左右上下の軸を中心に回転運動します。
よって骨盤の回転運動を測定器で計測すれば、歩行時の骨盤回転運動をデータ化できるはずです。
下図は歩行時の骨盤の回転運動です。青い線が前後の回転角度変化、赤い線が左右、緑の線が左右のねじり動作の回転角度です。
歩行時の骨盤の回転運動です。複雑に回転していることが分かります。
歩行時の骨盤の回転運動と、重心バランスを比較し、重心位置に対して、骨盤がどの様に回転動作しているか?をデータ化すれば、トレンデンブルグ歩行の程度が見える化できるはずです。
左右重心バランスと骨盤の回転角度で解明!
左足立脚(左重心)なら骨盤は右上がりになります。逆に
右足立脚(右重心)なら骨盤は左上がりになります。
そうすると左右重心と骨盤の左右回転角度の関係は、「正の相関」つまり「右上がり」になるはずです。
しかし上図は「右下がり」になっています。「トレンデンブルグ動作」を疑う必要があるかもしれません。 この方はひどい膝痛をお持ちでした。 このような動作が膝痛を誘発していた可能性もあります。
2.整体施術で改善を目指す!
トレンデンブルグ歩行状態が確認された場合、どの様に改善して行くか?も当技術士事務所の課題です。 トレンデンブルグ歩行は「中臀筋弱化による・・・」と言われているので、臀部のバランスと、骨盤矯正を含めた整体が有効です。
★身体全体のチェックと脊柱矯正
全身に手のひらをやさしく当て、脊柱の曲りや筋肉の張りをチェックして行きます。
コチコチになっていた筋肉が自然にほぐれ、無理なく脊柱が矯正されてゆきます。
身体に優しい整体法です。
★ハムストリングの経絡指圧
太ももの裏側に当たるハムストリングを指圧し、疲労による腰部筋肉の張り、や骨盤を正常なに戻して行きます。
基本中の基本で、慢性腰痛の方には念入りに行います。
坐骨神経痛改善にも使用されています。
坐骨神経痛や骨盤矯正に有効です。
★仙腸関節調整指圧
仙腸関節とは骨盤とその中央にある逆三角形の骨をつなぐ関節です。
仙腸関節の動きについては様々な意見があります。
工学的にも関心のある部分です。
腰痛と深いかかわりのある、仙腸関節を調整します。
★脚部経絡指圧整体
膝痛の改善にも効果があります。膝で軽く固定し手のひらで圧を加え治療して行きます。
骨盤なども同時に矯正され、効果が期待できる整体法です。
産後の骨盤矯正に効果のある整体法でもあります。
股関節痛改善や骨盤矯正に有効です。
3.改善の確認
整体施術を行ったところ、右下がりが改善され膝痛もかなり良くなりました。 ABA測定システムで「異常歩行」の分析や診断を実施し、 医療に貢献できればこれほど嬉しい事はありません。
4.お気軽にご連絡ください。
篠崎技術士事務所(付属治療院バイオメカニクス整体技研)
〒124-0003
東京都葛飾区お花茶屋3-4-17 03-3601-7471 090-2413-6344
(必ず番号を通知しておかけ下さい。無関係な電話が多く困っています。)